仮想通貨好きが集まる場としては、東京・港区のベルギービール専門店のサンタルヌーや、渋谷区のネムバーが有名だ。ここに新たなコミュニティが加わろうとしている。千代田区の水道橋にあるシーシャカフェ「いわしくらぶ」だ。

いわしくらぶは昨年5月1日に開店した水タバコカフェ。店内は知らない人同士が交流しやすいレイアウトになっており、ゆったりした雰囲気が流れている。いわしくらぶではWavesのブロックチェーンを使ったイワシコインを発行している。発行枚数は10億イワシ(イワシコインの単位)。イベントの手伝いなどをしてくれた人に同コインを配布し、シーシャ1回分の購入などにポイントとして使ってもらう。現在のところ1回の手伝いで1万〜5万イワシを渡しており、15万イワシでシーシャ1回分(1500円)と交換できる。

いわしくらぶの磯川大地店長は、いわしくらぶの考え方とブロックチェーンの考え方に親和性があると話す。お客さん同氏がシーシャを吸いながら交流し、同じ興味を持った人同士がコミュニティを立ち上げるなど、いわしくらぶを使って自由に活動してほしいと考えている。いわしくらぶには既に仮想通貨部、ウクレレ部、ボルダリング部が立ち上がっており、それぞれがポイントとして利用できる仮想通貨を発行している。発行した仮想通貨の運用はそれぞれの部活に任せているというが、ポイントとして使われれば、お店の利益に影響が出る。磯川店長はその辺の懸念については、いわしくらぶを非中央集権的なコミュニティにしたいと考えており、現時点ではコミュニティが活性化すればそれで良いと考えているようだ。仮想通貨はコミュニティへの貢献度を可視化する手段として有効と話した。

現在のイワシコインの用途はシーシャとの交換、ボルダリングコインはプロテインとの交換のみだが、今後はコミュニティのメンバーと相談しながら、用途の拡大を考えていく。例えば店内の本棚のスペースをイワシコインと交換に貸し出し、クリエイターが作った作品を展示するなどの方法を検討しているという。また、いわしくらぶで流通する通貨同士で互換性を持たせることを念頭に置いている。

いわしくらぶを拠点にする仮想通貨部は、先月5月に立ち上がった。主催者は明治大学の学生で、delyの暗号通貨事業部でインターンをしている海老島幹人さん。第1回目の勉強会は本日9日に開催され、仮想通貨初心者向けに仮想通貨やブロックチェーンについて説明した。次回はエンジニアを招き、 ブロックチェーンの技術をテーマにした勉強会を開く予定という。